記念すべき最初の記事は最近使っているPauperのトロンについて。

これまでリーグでスゥルタイトロンを使ってきて5-0もできるようになってきたので、改めてこのトロンをプレイする上での考え方を整理していこうと思います。
これからPauperでトロンを使ってみたい方、対トロンを考えている方に参考にしてもらったり、意見やコメントを頂けるととても嬉しいです。

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★目次

①スゥルタイ(5C)トロンとは?
②メタ上の立ち位置
③このデッキの勝ち方
④このデッキの弱点

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今回はこのデッキの概要についてまとめていこうと思う。

①スゥルタイ(5C)トロンとは?

最近まで使っていた自分のリストはこれ(https://www.mtggoldfish.com/deck/1323593

クリーチャー:10
2:《記憶の壁/Mnemonic Wall》
4:《熟考漂い/Mulldrifter》
2:《ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror》
2:《不憫なグリフ/Wretched Gryff》

呪文:27
2:《卑下/Condescend》
2:《輪作/Crop Rotation》
3:《一瞬の平和/Moment’s Peace》
2:《禁制/Prohibit》
1:《破滅の刃/Doom Blade》
1:《転覆/Capsize》
2:《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》
1:《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》
2:《ムラーサの胎動/Pulse of Murasa》
2:《神秘の指導/Mystical Teachings》
3:《探検の地図/Expedition Map》
4:《予言のプリズム/Prophetic Prism》
1:《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》
1:《シミックの印鑑/Simic Signet》

土地:23
4:《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》
4:《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant》
4:《ウルザの塔/Urza’s Tower》
3:《ゆらめく岩屋/Shimmering Grotto》
3:《茨森の滝/Thornwood Falls》
2:《陰鬱な僻地/Dismal Backwater》
1:《流砂/Quicksand》
1:《憑依された沼墓/Haunted Fengraf》
1:《離れ島/Remote Isle》

サイドボード:15
1:《石角の高官/Stonehorn Dignitary》
1:《はらわた撃ち/Gut Shot》
1:《電謀/Electrickery》
1:《払拭/Dispel》
1:《水流破/Hydroblast》
1:《心に静寂/Serene Heart》
1:《墓の刈り取り/Reaping the Graves》
2:《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1:《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》
1:《死の重み/Dead Weight》
2:《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
1:《青の防御円/Circle of Protection: Blue》
1:《鋸刃の矢/Serrated Arrows》



スゥルタイ(5C)トロンとはメインはスゥルタイカラー(青緑タッチ黒)でサイド後からは《予言のプリズム/Prophetic Prism》や《ゆらめく岩屋/Shimmering Grotto》のマナフィルターで赤や白のスペルも使う5Cデッキである。
基本的には《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant》《ウルザの塔/Urza’s Tower》のトロン三種を揃え、大量のマナからアドバテージカードを連打し、《熟考漂い/Mulldrifter》や《ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror》を並べて盤面を掌握するか、《転覆/Capsize》バイバック連打や《記憶の壁/Mnemonic Wall》+《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》のコンボでディンローヴァの恐怖をブリンクしまくり相手のパーマネントをすべてバウンスするといった勝ち筋に繋げる動きとなる。
トロンと色マナが揃えば大量のマナから様々なカードを連鎖するように連打でき、メインから入っているマナフィルターの存在からサイドを含めて色高速の薄い5色のカードすべてが選択肢に入りメタに合わせたカスタマイズができるのがこのデッキの魅力である。


②メタ上の立ち位置

メインやサイドに採用しているカードによって多少変わるが、リーグにおいてこのリストでは以下のような感覚である。

有利
呪禁オーラ
ボロス統治者
青黒コントロール
黒単
緑ストンピィ
白単英雄的

五分
エルフ
青単デルバー
青赤氷雪デルバー
バーン
裏返し(不屈の部族)コンボ

不利
親和
打ち消しの入っているトロン
青黒デルバー
ウィーゼロックス

またローグデッキの多くに対しても強い。


③このデッキの勝ち方


どのデッキが相手の場合でもトロンと色マナを揃えるのが勝ちへの第一歩である。
各デッキタイプへの主な勝ち方は次の通り。

・対ビートダウン/呪禁オーラ/白単英雄的
《一瞬の平和/Moment’s Peace》で時間を稼ぎ、そのうちにパーツを集めながらクリーチャーを展開し盤面を抑える。
もしくは一瞬の平和を連打している間に飛行クリーチャーで殴り勝つ。
また、記憶の壁を二体出せれば幽霊のゆらめきで一瞬の平和や他スペルを無限でき負けなくなる。
《神秘の指導/Mystical Teachings》一枚からデッキ内の3枚の一瞬の平和を全てサーチできるため、都合6ターンは戦闘を無効にすることができ、その間に殴り勝つかコンボを揃えるというのが主な勝ち筋。
サイドからは《石角の高官/Stonehorn Dignitary》も入り、これと記憶の壁を幽霊のゆらめきし続けることで戦闘フェイズを飛ばし続けるという勝ち筋もある。

・対コントロール
速度がゆっくりなためトロンを揃えやすく、そこからはマナの差からくるアクション数の多さとリソース差で勝つ。
生物はCIPでアドを取れるカードばかりなため、これと打ち消しを絡めることで相手は打ち消し合戦のマナが足りなくなるか、除去や打ち消しの一対一交換で消耗しリソース勝ちすることできる。
サイドから入れるカードもあまり無く有利な相手。

・対ワンショット系
マスカン生物を全力で打ち消したり除去して誤魔化しながらマナを頑張って伸ばしていき、勝ちの盤面を作っていく。
《窯の悪鬼/Kiln Fiend》や《不屈の部族/Tireless Tribe》は《流砂/Quicksand》で除去できるので、トロンよりも優先してサーチする場合も多い。
相手の打ち消しにより一瞬の平和が通らないことが多いため信頼できず厳しめの相手。
サイドからは《死の重み/Dead Weight》などの除去を追加して、また不屈の部族に対しては《鋸刃の矢/Serrated Arrows》を通せれば勝てる。

・対バーン
メインは《ムラーサの胎動/Pulse of Murasa》や打ち消しをどれだけ打てるかの勝負。
転覆をバイバックなしで打ってでも《熱錬金術師/Thermo-Alchemist》は定着しないようにする。
《ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner》を除去するために流砂を優先してサーチする場合もある。
サイドからは打ち消しと《赤の防御円/Circle of Protection: Red》を追加するため焼き切られる前に間に合いやすい。

・対デルバー
《探検の地図/Expedition Map》や《輪作/Crop Rotation》は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》に引っかかるので特に注意する。
序盤に出た《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》は二回以上通るとほぼ負けなので流砂をサーチしてでも除去したい。
打ち消しをバックアップに生物を通せるかが一つの勝負だが、島二枚構えられていても5マナ以上の呪文は通る場合があるので強気で唱えていったほうが良い。
サイドからは《はらわた撃ち/Gut Shot》《電謀/Electrickery》と鋸刃の矢などの除去、そして《青の防御円/Circle of Protection: Blue》を投入し、特に青の防御円は通るとかなり勝ちに近づける。


個別デッキに対する詳しい戦い方はまた別記事で。

④このデッキの弱点

基本的に3~4ターンでライフを0にできるデッキがキツい。
4ターン目以降も色マナ源が乏しい間に打ち消しを構えながらライフを詰められると厳しい。
特に親和はパワー4の横並びで盤面を取りながら《エイトグ/Atog》(+《投げ飛ばし/Fling》)と打ち消しがあるためフォグや打ち消しだけでは対処できないことが多い。
またこのリストは対トロン性能が少し低く、特にトロン同系での止めにくいアド源であるゆらめきを二枚採用しているようなトロンにはマウントを取られやすい。
また二枚以上土地を破壊されるような場合ももちろんキツく、トロンが揃っても色マナ部分を除去されると複数アクションが取れずに負けやすいため、サイドからはこちらのプリズムや印鑑を潰すような動きが有効となる。

トロン側としては序盤からどれだけライフを詰められ、こちらの動きを阻害されるかが勝負となる。

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各カードについての解説、トロンを使う上でのテクニック、キープ基準、サイドボーディングや個別デッキに対するプレイング(個別デッキでトロンがやられてキツいこと)はまた別記事で書いていきたいと思います。

星空ほてる(Twitter:@hotel_hoshizora)

コメント

mw
2018年10月25日7:37

日本人の方だろうなーとmoidを見て思っていましたがDNも初めておられたとは。今後の記事も楽しみにしています!

星空ほてる
2018年10月25日20:45

ありがとうございます!
氷雪デルバーのプレイングなどとても参考にしておりました。
今後とも宜しくお願いします!

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